📊 精算表・第3問対策
8欄精算表を完成させる総合問題。決算整理仕訳の流れを一気通貫で練習しよう。
8欄精算表とは?
残高試算表欄 → 修正記入欄 → 損益計算書欄 → 貸借対照表欄 の順に集計する帳票です。
日商簿記3級の第3問(35点)で最も出題頻度が高い形式です。
各勘定科目の期末残高を確認。借方・貸方の金額を把握する。
売上原価・減価償却・引当金・経過勘定などの修正仕訳を修正記入欄に記入。
収益・費用の科目を損益計算書欄へ転記。差額が当期純利益(または純損失)。
資産・負債・純資産を貸借対照表欄へ転記。当期純利益を資本の貸方に加算。
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精算表の前払費用:支払額を当期分と翌期分に分ける
この練習の目標は、決算整理仕訳を作り、修正記入欄から損益計算書欄・貸借対照表欄へ正しく振り分けることです。精算表では、支払った金額をそのまま費用とするのではなく、当期に対応する分だけを当期の費用にします。
例題:10月1日に1年分の保険料12,000円を支払った
決算日は12月31日です。10月1日から翌年9月30日までの保険料12,000円を現金で支払い、その全額を「保険料」で処理しました。月割り計算とし、ほかに保険料の取引・期首繰越・税金はないものとします。
- 1か月分を求める:12,000円 ÷ 12か月 = 1,000円。
- 当期分を数える:10月・11月・12月の3か月なので、1,000円 × 3か月 = 3,000円が当期の費用です。
- 翌期分を求める:翌年1月から9月までの9か月なので、1,000円 × 9か月 = 9,000円を前払保険料に振り替えます。
決算整理仕訳:借方「前払保険料」9,000円/貸方「保険料」9,000円。すでに記録した費用を減らし、翌期に保険サービスを受ける分を資産として残す仕訳です。決算日に新しく現金を支払うわけではないため、現金は使いません。
精算表では、どの欄に入れる?
保険料の試算表欄は借方12,000円。修正記入欄の貸方に9,000円を入れると、差引3,000円が損益計算書欄の借方に残ります。前払保険料は修正記入欄の借方9,000円を、貸借対照表欄の借方へ移します。費用の保険料と、資産の前払保険料を別の行で考えるのがポイントです。
間違えやすい点と確認方法
振り替えるのは当期分3,000円ではなく、翌期分9,000円です。「12,000円 = 当期費用3,000円 + 前払分9,000円」と合計を確認しましょう。前払保険料を損益計算書欄に入れると、費用と資産の区分や当期費用が誤ります。保険料12,000円を減らさず前払分も計上すると、同じ支払額の一部を重複して計上してしまいます。なお、勘定科目は問題の指定に従い、「前払費用」と指定されていればその名称を使います。
上の演習で修正記入欄から順に埋め、次に計算問題で月数の数え方を確認しましょう。仕訳から復習したい場合は仕訳練習、時間配分も練習したい場合は模擬試験へ進めます。
この解説の更新日:。本ページ用に作成した学習例です。